■ベトナムの基礎知識■
ベトナムの基礎的なデータは次のとおりです。
ベトナムの基礎データ
国土面積 |
32.9万平方キロメートル |
人口 |
約8,520万人(2007年) 人口増加率:1.3%(対前年比) |
主要産業 |
農林水産業、鉱業、軽工業 |
GDP |
716億米ドル(約8兆円)(2007年 越統計総局速報) |
一人当たりGDP |
809米ドル(2007年 IMF推定値) |
経済成長率 |
8.48%(2007年速報)(前年同期は8.17%) |
物価上昇率 |
12.6%(2006年12月比)(前年同期は6.6%) |
失業率 |
4.6%(2007年速報) |
貿易額(2007年(暫定値)) |
(1)輸出 483.9億ドル(前年比 21.9%増)
(2)輸入 608.3億ドル(前年比 35.5%増) |
為替レート |
1ドル=約16,255ドン(2008年6月) |
(資料)外務省ホームページ
基礎データからみてベトナムの特筆すべきことは次の点だと思います。
・人口が8,000万人と比較的多く、人口減少社会の日本と違い、人口が増加している。
・一人あたりGDPが800米ドル台とまだまだ発展途上(発展の余地が大きい)
・経済成長率が8%台と高い
・物価上昇率が高い(世界的なトレンドとはいえ、インフレ懸念があるといえる水準。マイナス材料)
とりわけ、経済成長率の高さが魅力です。
さらに、ベトナムでは、30代未満が人口の6割以上を占めています。若い人材が多いということは、労働力の供給面からも消費需要の面からも魅力的といえるでしょう。
ベトナム国民は、全般に勤勉な方が多いそうです。ベトナムに進出した日本企業の経営者の方には、ベトナムの労働者が勤勉さにおいて、高度成長期の日本の労働者に似ているという感想をもらした方もいます。
人件費は中国の3分の1程度とコスト削減を狙って海外進出を進める企業にとっては、望ましい進出先の一つといえるでしょう。
アジアの中では教育水準が高く、識字率は9割程度です。インドの識字率が6割程度と言われていますので、途上国の中では非常に高いほうだといえると思います。国として、かなり教育制度に力を入れている点も評価できると思います。
■ベトナム株への投資方法■
それでは、このように魅力的なベトナムですが、投資するためには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、大きく、個別株投資、投資信託による投資をご紹介しておきます。
ベトナム株(個別銘柄)への投資 |
ベトナム株の個別銘柄に投資ができる日本の証券会社は、私の知る限り、今のところ、ニュース証券 しかありません。
株式取扱手数料は次のとおりです。
< 基本手数料 >
約定代金 基本手数料(最低手数料 80万VND)※消費税込み
約定代金(VND) 約定代金(VND)×2.1% |
※基本取扱手数料は、約定代金に関わらず一律
※口座管理料不要
※別途円とドンの転換の際に、一定の転換レートで行う必要あり
日本のネット証券の手数料と比べると高い水準ですが、ネットでベトナム株に取引できることを考えれば、納得できる水準だと思います。
ちなみに、ニュース証券では、ロシア、タイ、ドバイ・アブダビ株式等にも投資ができるようです。
ニュース証券のホームページから資料請求ができます。名前、住所、電話番号、メールアドレス程度で簡単に無料で資料請求できます。
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投資信託(投信)による投資 |
HS-VAMベトナム指数連動型ファンド |
2008年7月31日(木) に設定されたばかり
エイチ・エス証券
専用の投信です。信託期間 2018年8月31日(日) までですので、約10年間。できれば、無期限が望ましいのですが、いたし方がありません。
普通株への重点投資を維持し、少なくともファンドの純資産の2/3はベトナム投資可能指数の構成銘柄に投資するものとします。これだけの投資割合のファンドは少ないので、大変魅力的だといえるのではないでしょうか。
ファンドの手数料は次のとおりです。
申込手数料 |
・1,000口未満 ・・・3.15%(税抜き3.00%)
・1,000口以上5,000口未満 ・・・2.625%(税抜き2.50%)
・5,000口以上 ・・・2.10%(税抜き2.00%)
※当初募集1口10,000円。10口から購入可能。 |
買戻し手数料 |
不要 |
信託報酬 |
合計2.625%
<内訳>
管理報酬・・・純資産総額に対して年率1.60%
代行協会員報酬・・・純資産総額に対して年率0.40%
販売会社報酬・・・純資産総額に対して年率0.50%
受託会社報酬・・・純資産総額に対して年率0.125% |
その他 |
監査報酬、ファンドの設立及び発行に関わる費用、有価証券売買時の売買委託手数料、信託事務の諸費用等は実費として間接的に負担 |
新興国のファンドにありがちなように、信託報酬が2%以上と高い水準です。それでも、ベトナムの成長からみれば、投資の検討対象になるファンドだと思っています。
当初申込は終わったので、追加購入する方は、平成20年9月1日以降、毎週月曜日しか購入できません。
ご興味のある方は、今のうちの
エイチ・エス証券
の口座開設をしておくのも手かもしれません。もちろん、口座開設、口座維持手数料は無料です。
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SBI-インド&ベトナム株ファンド |
SBI証券専用の投資信託です。名前からみて、インド株とベトナム株の両方に半々ずつ投資していそうですが、ベトナム株の割合は10%前後のようです。買付手数料や信託報酬も高めです。
そうはいっても、貴重なベトナム株への投資ができるファンドの一つです。
買付手数料(税込)
口数:3000万口未満3.15%、3000万口以上1億口未満2.1%、1億口以上10億口未満1.05%、10億口以上0.525%
金額:3000万円未満3.15%、3000万円以上2.1%
信託報酬(税込)
年 2.1%
信託財産留保額
0.3%
SBI証券
に口座を開設すると購入することができます。
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